英国生活日記
 
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2005年2月15日を表示

誰も知らない

市の図書館付設の映画館に「Nobody Knows」(邦題:誰も知らない)が来たので友人と見に行ってきました。いくらカンヌ受賞作とは言え、時代劇でもなく最近流行のジャパニーズホラーでもなく、はたまた宮崎アニメでもない日本映画だけあって、このど田舎ではあまり人気もないようで、ほんの8人しか客のいない静かな夜でした(*/∇\*)キャ まぁ、火曜日だからってのもあるでしょうが(一応水曜、木曜もやるのでそっちのほうが客は多いはず)。

実は私はこの映画の元ネタである事件をそんなに覚えていなかったり(^-^; なんでだろ? 置き去り事件があって、かなり話題になったというのは記憶にあるんだけど、その内容についてはさっぱり...といろいろ考えて気づいたけど、当時、私は日々あまりに忙しくてニュースも新聞も見る暇が全くなかったんだったーー; やはり人間あまりにゆとりのない生活はするものではないね┐( ̄ヘ ̄)┌  いや、したくてする人はあんまいないでしょうが(笑)

実際の事件では下の子たちの面倒を見ていた長男とその友人の折檻でちびちゃんは死んでしまったわけだけど、映画の中では椅子から落ちるという事故で死んでしまった事になっていて、そこに込められた監督の意図はなんなんだろうなとちょっと考えている私です。遺体を埋めに行った先が事実の埼玉の雑木林ではなくて、羽田の飛行機の見える土手だったのは映像上の理由による置換としても、死因の方はもっと深い意図がありそうです。私としてはそのままの形でも良かったんじゃないのかなって思うんだけど。

主人公はこの映画ではすごく美しい存在として描かれてて、最後まで多少ゆらぎはあったにせよそのままって感じだよね。つまりこれは監督の夢見るファンタジーってことなんでしょうね。途中、お金がなくて食料品も買えなくて困っているところに少女が差し出した援助交際で得たお金を受け取らなかった、その思春期っぽさがなんとも美しくて素敵だった。でも実際ちょっとあり得ないよね?(笑)とは言うものの、少年ってちょっと特別な存在かなって私も思います。そういう神聖さ?みたいなものを描くべくこの映画は作られてるのかな。

というわけで久々に日本語の映画を見ましたd(・_・)しかも普段見ないようなジャンルの映画だったですが、なかなか面白かったです。



2月15日(火)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日々のたわごと | 管理


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