ヴィクトリア・クロス |
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| イギリスの今朝のトップニュースの一つが、23年ぶりにイラクに従軍していた兵士に対してビクトリア・クロス(勲章)が授与されることになったというものでした。 ↓ A 'great hero' who saved comrades
ヴィクトリア・クロスはイギリス軍人に取って最高の栄誉の勲章で、命を懸けて勇敢な行動を取った事を讃えるものなのですが、最高位だけあって、めったに授与されるものではないんですね。BBCの解説によると1856年にこの勲章が制定されて以来、1355人が受勲し、そしてその中で、生きてこの勲章をもらった人は今回のJohnson Beharry氏でたったの14人目です。ちなみに13人目は1963年だそうです。ヴィクトリア・クロス自体、最後に授与されたのが、フォークランド紛争の際に亡くなった軍人さんに授与されたのが最後という事で、大きなニュースになるのも無理がない...
今回のJohnson Beharry氏はイラクで2回も待ち伏せなどによる戦闘で、通信機も機能しないような、仲間が生きているかどうかもわからないような状況で、全滅もまぬがれないような事態の中で素晴らしく冷静な行動によって30名もの仲間と自分の命を守ったわけです。その詳細を読んでいると、ものすごいです(^-^; 戦闘中に周囲に目を配るために危険承知で車から頭を出していたために、頭に銃弾を受けたりしてもそのまま危機を脱するまで動き続けてるのです。ヒーローってやはり尋常な人間じゃなれないんですねぇ。 彼は、その後の脳手術で、生き残る確率が低いようなことを言われたようですが、なんとか生き延びて今日の日の栄誉を受けたということのようです。
ちなみにこの方、イギリス人ではないんですね。グレナダ生まれ...グレナダなんて国があったと今日まで知りませんでした(何 1974年に独立してるのでそんなに新しい国でもないのに(^-^; 勉強不足でした。というわけで元英領のカリブの島国ですね。当然英連邦なので、イギリスへの移民は簡単でしょうし、母国語も英語だしで、おそらくイギリスにはたくさんいるんでしょうね。
というわけで非常にめでたいニュースで良かったんですが、やはり軍隊のない(自衛隊はあるけどあれはいわゆる軍隊とはやはり違うので)環境で育った私にはちょっと何かしらひっかかるものがあるのも事実です。うまく説明できないんだけど...うまく言葉になる日が来たらちょっとそのうち語ってみたいと思います。
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3月18日(金)23:08 | トラックバック(0) | コメント(2) | 英国ってこんな国 | 管理
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