英国生活日記
 
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2005年3月11日を表示

愛国歌

この国で暮らしているとなにかの折にふれて歌われる、いわゆる愛国歌なるものがあることに気づきます。
英国国歌は皆様ご存知のGod save the Queenですが、その他にも国歌に次いでよく歌われ、第二の国歌とも言われる曲がいくつかあるんですね。国歌規模のイベントではみんなこれらの曲を気持ちよさそうに合唱してます。どうも愛国心をおおっぴらに表現しづらい複雑な日本人の目から見るとくすぐったいようなうらやましいような感じだけど、とにかくヤツらはことあるごとに愛国歌を歌い、その瞬間はたぶんイギリスに生まれて良かったとしみじみ思っていることだと思われます(笑)

ロンドンの夏の風物詩The Proms(ロイヤルアルバートホールで夏中行われるクラシックコンサートシリーズ。立ち見もあるので仕事帰りにふらっと立ち寄れる素敵なコンサートなのです)の最終夜、The last night of the promsでも必ず歌われます。というかこのコンサートに行く人の9割はこれ歌って踊るために行ってると思う私(笑)
TV中継など見ていると、実にお上品なおばあちゃまとかも大勢の観客と共にかわいい屈伸運動しながら(いや、もう定番の曲には振付けがあるんです)楽しそうに歌ってますd(・_・) あれ見るとほほえましいです^^ ホールの中はユニオンジャックやその他の旗(セント・ジョージとかその手の旗 ←ユニオンジャックはUKの旗でイングランドの旗がセント・ジョージですね。)がはてしなく振られ、ものすごいにぎやかです。
近年は同時に全国の公園でのコンサートも行われて多元中継入りますがどこもみんな旗振って躍り歌いに来てます(笑) 私も実は公園コンサート行ってみたい(*/∇\*)キャ これらの曲を大勢で歌うの楽しいんですよ~♪ エリザベス女王のゴールデンジュビリー(在位50年)の時なんて、住んでいた教会のお茶会で村のおじいちゃまおばあちゃま方と一緒にエンドレス熱唱して楽しかったです(ぇ 



国歌はともかくとして他の曲は普通、日本人にはなじみがないと思います。なので、それらの曲をちょっとご紹介しますヽ(´ー`)ノ

★Pomp and circumstance
英国の誇る偉大な作曲家エルガーの有名な曲、「威風堂々」です。その中間部があまりに美しいメロディなので後年、歌詞がつけられて国王ジョージ7世の戴冠式のために作曲された曲に組み込まれたりしました。エルガー自身こんなメロディは作曲家としても一生に一度生み出せるかどうかだと言ったそうで、ほんとにいい曲です^^
この歌詞付きヴァージョンはLand of Hope and Gloryとして知られてます。日本語だと「希望と栄光の国」ですね。う~ん、自国をそう呼べるイギリス人ってすごいなぁ...ちなみにエルガーは確かに著名なそして偉大な作曲家だけど日本にいた頃はあまり意識したこともなかった私。こちらに来て、その余りの人気にびっくりしました(゚▽゚;)
★Jerusalem
賛美歌として教会でも歌われる曲で、ものすごい歌詞がついてます(笑)なんせ美しい緑のイングランドの地にエルサレムを作るまでどんな苦難にも屈することなく戦うぞという誓いの歌なのです( ゜┓゜)
最近、ここのブログで過去にも話題にしたX-Factorという番組で2位だったG4という男性4人組のポップオペラグループのデビューアルバムが出たんだけど(ポップオペラ好きな方買ってね(*ノノ)ぇ →G4)、そこにも収録されてました。それをここのとこずっとBGMにかけまくってうっとりしてる私って...
いや、決してイギリス人ではないけどやっぱり7年も住むと愛着が...(笑)

★Rule, Britannia!
これまたものすごい歌詞です(^-^;

この世の始まりにブリテンが神の命により
紺碧の海から生まれたとき
これが国家の憲章
守護天使たちはこう歌った
ブリタニアよ、大海原を治めよ
ブリトン人は決して奴隷とならないであろう

こんなんですから...(汗 

★Fantasia on British Sea-Song
これは歌詞があるわけではないですが、要は大英帝国を褒め称える歌なので今までの歌と同じです。

というわけでこんなにあれこれ愛国歌のあるこの国、ある意味ちょっとうらやましいです(笑)
日本で愛国歌が歌われるような日は再びやってくるのでしょうか?
なお、これらの曲がどんな曲だか聴いてみたいと思う方にこちらを紹介しておきます。

Proms MIDI Collection



3月11日(金)03:20 | トラックバック(0) | コメント(4) | 英国ってこんな国 | 管理


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