英国生活日記
 
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2005年4月29日を表示

Fingersmith(BBCドラマ)

先日から書こう、書こうと思っていたTVドラマの話題です。BBCで3話構成で放映されたのですが、Fingersmithというヴィクトリア時代もののピリオドドラマ(時代劇)です。原作はサラ・ウォータースという女性作家で、独特の世界を描く人なんですね。この作品邦訳もされてます。

荊[いばら]の城 上・下 サラ・ウォーターズ / 東京創元社

<第一話あらすじ>

ヴィクトリア時代のロンドン、孤児スウ・トリンダーはいかさま師とスリの仲間に育てられた。彼女の母代わりとなって世話をするミセス・サックスビーは、スウはこの因果な稼業に巻き込むにはもったいない子だと考えていたが、あるとき古い友人のいかさま師リチャード・リヴァースがやってきて、20になったスウが、もし彼の詐欺の片棒を担いだら3000ポンドの分け前をやるという話を持ちかけた。ミセス・サックスビーはこの誘惑に勝てなかったのだった。。。

リヴァースはジェントルマンの振りをして若き遺産相続人モード・リリーに近づく。彼女は結婚と同時に叔父が管理している遺産を相続できることになっていた。リヴァースはスウをモードの元にメイドとして送り込み、モードが自分と結婚する気になるようにうまくそそのかす役をさせようとしたのである。リヴァースの計画ではひとたび結婚したらモードを精神病院に放り込み、財産を自分のものにすることになっていた。

スウとモードは同じような年ごろなのにこれまでの経験はこれ以上はないというくらい大きく隔たっていた。モードは大きな屋敷の中でひっそりと暮らし、彼女の勤めは夜な夜な叔父とその友人のために本の朗読をすることだけだった。そんな二人だったが、二月もたつ頃にはすっかり友達同士となっていた。スウはモードを陥れることを躊躇したものの、リヴァースの強い要請に当初の目的通り、モードにリヴァースとの結婚を受け入れるように説得をする。果たしてこの詐欺は成功するのか? スウとモードの関係は?


というのが第一話のあらすじなわけですが。この後、2話、3話とだんだんミステリっぽくなっていきます。スウとモードの出生の秘密(!)なんかも登場しちゃったりして。モードの屋敷での生活が実は見かけのような優雅なものじゃなかったことなんかも明らかになっていきます。当時の恐ろしい精神病院の描写とか怖い怖い...

いやぁ、面白かったです。展開もいろいろ意外だったし、スウとモードのラヴラヴっぷりも見事でした。そう、このお話思いっきり百合モノなんですね(^-^;  ヴィクトリア時代というのは性文化的にもいろいろあった時代で、バイセクシュアルが多かったらしいです。だからこの話のスウとモードも別にレズというよりは男だろうが女だろうが好きなものは好き、みたいな世界のお話なわけです。そういう設定好きなんですよねー(笑) 別にレズ自体はそんなに好きではないですが...しょせん私も女なので女同士よりは男×女か男同士がいいです(ぇ とは言うものの、このお話は現代の話じゃないのである意味ファンタジーな感じで非常に萌えましたヽ(´ー`)ノ

しかし、このドラマ、かなり執拗な女同士のラヴシーンがあるんですが、あんなのゴールデンタイムにBBCで堂々と放映していいものなんでしょうか...子供も見ると思うんだけど(笑) どうもこの国の放映基準はよくわかりません。そりゃヌードとか激しいベッドシーンはないんだけどさ..ないけどあんなエロチックな話を子供に...ぶつぶつ...

ちなみにこのドラマ早々とDVDになりました。百合萌えの方はご覧になるのもよろしかろうとd(・_・)ぇ
↓ こちらです(笑)
Fingersmith DVD



4月29日(金)16:45 | トラックバック(0) | コメント(5) | 英国ってこんな国 | 管理


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