英国生活日記
 
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2005年9月30日を表示

鳥インフルエンザ

Bird flu 'could kill 150m people'

2年前からアジアで発生している鳥インフルエンザ、これまで欧州は高見の見物状態だったわけですが、最近そうは言っていられない事態になりつつあることに人々が気づき始めたんだかなんだか、こちらのニュースでその大流行の危険について語られることが増えてきました。

今朝方もちょうどニュースでそんな話を聞いたばっかりなのですが、実は数日前に図書館に行った際に、なんとなく読んでしまったJANE's(防衛学の超メジャーな情報紙をたくさん出しているところ)の「Jane's Intelligence review」なる雑誌の10月号に鳥インフルエンザの記事があったんですね。 「Russia's bacteriological crisis poses global threat.」という文章です。

これによると、今年既にシベリアではたくさんの鳥が罹病して死んでおり、夏が終わって、鳥の渡りのシーズンを迎え、鳥インフルエンザウイルスも中央ロシア~カザフスタン~モンゴルと広がって行こうとしているのだとか。そしてその先には当然南欧と西欧へも進んでいくわけで。流行株の中にはヒトに感染する事がわかっているH5N1株も含まれているそうで、今後欧州でもヒトの患者が発生する日も来ると推察されます。学者達が一番恐れているのは、現時点ではヒト⇔ヒト感染していないけれど、近い将来にその能力を身につけた変異株が登場すると、世界的にとんでもない大流行を引き起こし、何百万人もの人間が死ぬことになるだろうということなんですね。あぁ、怖い話だーー; そんな日が来ないといいとは思うけれど、私も微生物学者の末席を汚す者として、この心配、とてもじゃないけど杞憂だなどと笑い飛ばす気にはなれないのでした。

ちなみにこの文章、実は鳥インフルエンザはほんの序の口のお話で、ロシアのこわ~い現状について様々考察されてまして、読んでいてとっても怖かったです(ぇ ロシアが公式には廃棄したはずの危険な微生物達が実は廃棄されてなくて、生活に困った研究者達の手でどんどんテロリスト達に流れている可能性とか、聞いているだけで怖いですーー; でも一番怖いと思ったのは、1990年に63.4歳だったロシアの男性の平均寿命が、わずか15年後の現在、58.6歳だという事実でした。ロシアほんとに大丈夫なのか?...(滝汗 



9月30日(金)18:44 | トラックバック(0) | コメント(2) | 英国ってこんな国 | 管理


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