治験事故続報再び |
|
| 昨日、今回のフェーズ1試験の前段階のサルでの試験で、リンパの腫れが観察されていたという報道がありました。
Trial drug affected animal glands
これは製造元のTeGenero社によると、TGN1412に関連した副作用ではなく、薬が免疫系に働きかけるに当たってT cell(白血球の一種)が増えるため起こる一時的な症状である、とのことでした。
原因究明のための調査は鋭意遂行中と思われますが、いまだこれといった結論は出ていないようです。おそらく時間かかるでしょうね。でも徹底究明して欲しいです。
ICUで治療を受けていたヴォランティアの人たちですが、最重症の2名を除く4名は、既に生命維持装置からも開放され、昨日付け(もしくは今朝?)で、ICUを出たそうです。おそらく現在は個室で引き続き治療を受けているんだと思います。ベッドからも出られるほどに回復されたということで、本当に良かったです。
残る深刻な症状の2名については残念ながら状況はあまり変わりがないようです。彼らはありとあらゆる生命維持装置がついているため、当人が苦しくないよう眠らせて治療されているので、意識はない状態です。なかなか臓器の機能が戻ってこないんでしょうね...あまりその状態が長期に渡ると危険だと思うので、早期に改善することを祈るのみです。
| |
|
3月21日(火)17:01 | トラックバック(0) | コメント(6) | 英国ってこんな国 | 管理
|
日本での報道
|
|
| はじめまして、人からこの事件のことを聞き、ネットで調べていてここにたどりつきました。 ボランティアの方々の一日も早い回復を願います。 しかし、これだけの事件であるのに、日本ではほとんど報道がされていないです。 かえって妙な気がしますね。
| |
|
by み | HP | 3月23日(木)00:36
|
|
|
| >みさん こんにちわ。コメントありがとうございます。 そうなんですよ。日本で報道されていないのが非常に奇妙だと思います。事件の性質も深刻さも、日本で報道されてしかるべきだと思うんですが。 在英邦人のためのニュースペーパーでも報道なしです。やはり何かあるんじゃないのかなって思ったり...今度新聞社の友人に聞いてみようと思ってるのですが。
| |
|
by あすとる | 3月23日(木)08:56
|
少しショックです
|
|
| サイト放浪中この記事見つけてしまいました。 私は白血病患者ですので、他人事ではありません。骨髄移植後今のところおちついていますが、再発を考えると、新しく安全な薬はないものかと思ってしまいます。 早く原因がわかるといいですね。 日本での報道は私が知る限り目にしてません。
| |
|
by 毎日父さん | HP | 3月23日(木)18:12
|
初めまして
|
|
| 私はリウマチを患っています。 生物製剤の情報を集めていて、あすとるさんの記事に、出会いました。 日本では、ライブドアニュースで軽く触れていました。
私のblogで、あすとるさんの記事を紹介させていただきました。
薬以外にも、素敵な記事が沢山ありますね。 また、寄らせていただきます。
| |
|
by 雪ダル | HP | 3月24日(金)00:51
|
|
|
| >毎日父さん様 コメントありがとうございます。白血病のような難治性の病気の場合、これから出てくる事が期待される今回のような生物薬が必要とされる局面も多いと思います。新しい薬に望みをつないでがんばってらっしゃる患者さんたちの為にも、このような事故で治験がストップしないことを切に祈っています。
残念ながらこの手の薬の治験にはまだまだ事故はついてくると思うので、なんとか世論に理解を求めたいところです。毎日父さん様もご闘病の身、落ち着いておいでとのことですが、このまま5年、10年と何ごともなく乗り切れることをお祈りしてますね^^
| |
|
by あすとる | 3月24日(金)04:34
|
|
|
| >雪ダル様 コメント&ブログでのご紹介ありがとうございました^^ リウマチも経過の長いやっかいな病気ですよね。どうぞ御身お大事に。 私も持病は自己免疫疾患ではないんですが、検査値がそのボーダーをうろうろしている身なので(しょっちゅう検査する羽目に^^;)ただごとではないです。
ライブドアニュースで報道されていたんですね! やはりネット上の報道の方が自由度は高そうですねぇ。 情報ありがとうございます。 私のブログはタイトル通りの「生活日記」なので、くだらないことばかり書いてますが、またお立ち寄りの際はよろしくお願いいたします(笑)
| |
|
by あすとる | 3月24日(金)04:39
|