英国生活日記
 
帰国後日記はhttp://astor.blog7.fc2.com/で書いてます。ヨロシクです♪
 



ベルファスト緊迫中

ここ数日、北アイルランドがまた緊迫しています。しばらく平和な状況が続いていたのに、なんかとんでもない事に...

今回、新聞やニュースでこの問題に関するニュースを見るに当たって、北アイルランド問題専門用語があまりにたくさんあって理解を妨げるので、ちょっと自分のためも兼ねて基礎知識なんぞを書いてみようと思いますd(・_・)

まず、アルスターでの紛争は、よく知られているようにカソリックとプロテスタントの間の揉め事なわけですが、その住民にはいろいろな呼び名がついてます。

Nationalist : カトリック系一般住民
Republican : カトリック系の過激派
Unionist : プロテスタント系の一般住民
Royalist : プロテスタント系の過激派

この分類が理解できないとこの手のニュースは何がなんだかさっぱりわからなくなるのでしたーー;

ナショナリストは基本的にはカトリック国であるアイルランドとの併合を希望している人達で悪名高いIRAはこちらよりの過激派になるわけです(別にだからといってナショナリストがIRAを支持しているわけではないですが)。 そして一方で、このまま英国の一部でいたいのがユニオニストなわけです。 そしてカトリック住民に対してテロ攻撃を繰り返しているのがロイヤリストなわけですねd(・_・)

しかし、今回の騒動はこれまでの騒動のようなカトリック対プロテスタントの騒動じゃなかったりします。 あくまでプロテスタント系過激派住民、ロイヤリストたちが治安当局に対して起こした攻撃なのです。 今回の騒動の発端は、以前にも大騒動を巻き起こしたことのある、Orange Order(オレンジ団)のパレードでした。北アイルランドではこの手のパレードには専門のお役所の許可を得ないとできないんですが、今回、オレンジ団が希望したルートにカトリック住民の多いエリアが含まれていて、そこを通行する許可が下りなかったのです。 先日来、この決断に対する抗議運動が繰り広げられ、オレンジ団のメンバーやサポーターによる、道路封鎖行動などが続いていたのでした。

そういった抗議にも関わらず、最終的にやはり許可が下りなかったため、当局への襲撃が行われたのが事実のようですーー;  騒動がここまで一気に深刻化した理由として、IRAの武力闘争終結宣言の際に、以前10人のプロテスタントの命を奪った爆弾犯Sean Kellyが釈放された事により、プロテスタント側は、カトリックが優遇されていると不満を感じていたことにあるのではとTimesで解説されてましたが...

オレンジ団(Orange Order)はプロテスタント系の友愛組合組織で、主としてアルスター(北アイルランド)、アイルランド、そしてスコットランド西部に拠点がある団体で、アイルランドで1795年に設立されたのだそうです。本来的には信仰団体で、プロテスタント文化とそのアイデンティティを褒め称える趣旨の団体ですが、そのアンチ・カソリック、そしてセクト主義(他の党派を排除しようとする傾向)が批判の対象となってるのだとか。

今回の騒動では数百人単位の割合計画的な襲撃行動が繰り広げられ、覆面の武装した人達も数多く見られていて、なんかなぁ...という感じです。 しかも、銀行のATM襲撃したりとか、君たちやってること、ニューオリンズの暴徒と一緒やんけ...どうしてこうなっちゃうんだかーー; せっかくIRAが(今のところ)おとなしくなったのにこの騒動、波紋を呼びそうです。 というか目先の収束までどのくらいかかるんだろう...

Violent clashes erupt in Belfast
NI sees 'worst rioting in years'
More loyalist violence in Belfast



Sep.13(Tue)03:32 | Trackback(0) | Comment(5) | 英国ってこんな国 | Admin

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お久しぶりです

機械工学にヒーコラ言っています、ゲイスです(何
ちょくちょく見に着てはいたのですが中々書き込めなくて…
宗教対立ですか…新教と旧教、互いに信じるべき神は同じであるはずなのになぁ。正に犬猿、ですなぁ。種としての起源は同じなのに相容れ無いって…
俺は一応…実家は禅宗、俺自体は知識として広く浅くしか知らないので間違っているかもしれないですが(何


 by ゲイズ | Sep.15(Thu)12:19

ロンドンはまだ危険ですか?

今回の書き込みとはあまり関係ありませんが、私が参加している国際会議では、12月にロンドンで会議をするということに、カナダ人がロンドンはまだ危ないと強硬に反対しています。本当にそうなんでしょうか?日本にいると全く実感が分かりません。カナダの方が近い?のでそう感じるのでしょうか?

 by CUBE290 | Mail | HP | Sep.15(Thu)21:45


>ゲイズさん
お久しぶりです♪ 機械工学...私メカ音痴なのでなーんもわっかりませーん(ぇ
北アイルランドの場合、アイルランドの島に飛び地として英国領土(と英国が主張している)があるのが問題なんですよね。アイルランドの島全体がアイルランドになってしまえばすっきりするんですが。でも、その地に住む人にとってはそんな簡単な問題じゃないですよね。生まれ育った土地が、はい、今日からカトリックの外国になりましたので、プロテスタントの人は出て行ってください、と言われても困るでしょう。 実際はもっと複雑な問題なわけですが、こういう長年血で血を洗うような深い対立が存在する場合、その解決も非常に難しいのが現実です。なんとか平和に向かって欲しいんですけどね...

>CUBEさん
ロンドンはいつでも危ないといえば危ないのではないでしょうか?アメリカの主要都市と同程度の危なさはあると思います。同じ英国でも地方都市だったら問題ないと思うんですけどね。
でもどうなんでしょうね?会議の開催場所として選んではいけないほど危険かと言われるとそれほどでもないと思わずにはいられないのですが...


 by あすとる | Sep.16(Fri)07:08

カナダ人の考え方?

カナダ人がなぜロンドンを危険だと言ったかというのを説明するのを忘れていました。国際会議の開催場所は議長国の人が確保するのですが、その英国人がいつも確保する場所のすぐ隣!!で、この間の爆弾テロがあったからです。そのカナダ人は、まだ爆弾テロの危険があると主張したいのだと思います。

 by CUBE290 | Mail | HP | Sep.16(Fri)08:48

     

>CUBEさん
以前に仕掛けられた場所そのものが再度狙われるというのはあんまりなさそうな気もするのですがどうなんでしょうね? まぁ、せっかくなら風光明媚な地方で会議やろうという考えはないんでしょうか(笑) その方が気分いいと思うのですが。


 by あすとる | Sep.17(Sat)06:11


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